私にとっての五月病とは

新しい環境に適応できず,焦り,ストレスを感じ,気持ちが落ち込むうつ状態。医学用ではなく通称。もとは大学新入生が5月の連休明け頃から急激に無気力,無関心になることから名づけられたが,時期は5月にかぎらず,また中学・高校生や新入社員にもみられる。おもな原因として,受験など極度の緊張からの解放,新しい学校・職場の実態に対する失望,新たな目標の喪失などがあげられる。通常は一過性だが,うつ病自律神経失調症に陥ったり,消化器系の症状 (下痢,吐き気など) がみられる場合がある。 (→燃え尽き症候群 ) 

五月病(ごがつびょう)とは - コトバンク

 

この頃「ワークライフバランス」や「Quality of Life」という言葉を耳にする機会が増えました。私が社会人になった頃はその日やるべき業務が終わらないのならば残業して当たり前という雰囲気が当然のようにありました。最近は労働環境を改善しようという活動が盛んになり、定時の退社時間には電気をすべて消して退社を促す企業が増え、ちまたに「フラリーマン」なるおうちに帰りたくないお父さんたちが出没するほどだとか。

 

さて、五月病です。

 

今年のGWはカレンダーの並びも良く、10日近いお休みを楽しんだ方もたくさんいらっしゃるかと思います。旅行や遊びの計画って準備している時が一番ワクワクしますよね。旅行やイベントの前日ともなるとワクワクは最高潮!そしていざ旅行だ!イベントだ!と計画スタートとなるわけですが、それらが終わると線香花火のようにぽとりと自分を鼓舞していた情熱の火種が落ちてしまう。燃えるものがないわけですから楽しい連休の後の会社なんて抜け殻状態で出勤するも同然ですよ。いつもの通勤電車の込み具合が数倍ハードに感じられたりするのかもしれません。1週間ほどのお休みの後に「会社行きたくない~」と思う方のお気持ちは想像に難くないわけです。

 

実は私、会社に行きたくないと思ったことがほとんどありません。きっと数回くらいはあったと思うんです。「会社やだ~」と思った日もあったと思うんです。ただ社会に出てもう干支が一回り以上しているせいでしょうか。昔のことすぎて全く思い出せません。むしろ長いお休みの時はあれもやろう、これもやろう!と会社に行くのが楽しみでした。このように思えるような業務に携われたことはとてつもなくラッキーなことなんだとありがたく思っています。

 

5月は若葉が美しく自然の息吹を強く感じられる元気いっぱいの時期。水が湧き、山が芽吹き、海が燦燦と輝き始める生命力あふれる時期です。毎年桜が散り、木々が青々とし出す頃から明らかに世界が明るく見えるというか、好転し出すというか、私ツイてるわ!と連発したくなることがなぜが続くんですね。これに気が付いたのは学生の頃でした。

 

私には明らかにパワーダウンする時期があります。それは11月、2月、3月の3か月です。12月と1月はおそらく年末年始に浮かれてしまってハイテンションになっているために痛み辛さに鈍感になっているんだと思います。私にとってのこの魔の3か月はまず間違いなく体調を壊したり、仕事もプライベートも滞る傾向にあります。お金の流れも悪くなり通常しないような浪費をしてしまうことも。

 

ところが若葉の時期にはバッドラックが突然どーんと明けるのです。いきなり元気いっぱい!状態が続きます。これが私にとっての五月病。本来の定義は鬱のような状態なのでしょうが、私の場合は躁状態になることなんです。なんら根拠もなく「今ならできる!」と過信してやみくもに走り出すために、夏ぐらいになると結構バテます。

 

「はしゃぎすぎ。まずは落ち着け。」という意味を込め、この時期にはティーポットを出してきて丁寧にお茶を入れ、ゆっくりと飲むようにしています。本当に軽率に考えなく突っ走ってしまうことがあるので大人になった今は特に5月の勇み足には注意するようにしています。

 

自分の「気」がハイやロウになる時期を知っておくのはとても大切なことだと思っています。私は考えるより行動してしまうタイプですので、5月病の時は安請け合いをしてしまうなど慎重さに欠けることが多々あります。またダウンしている時期にも物を判断する力が思いっきり否定の方向に振れているのでチャンスを逃すようなことも。あとこの時期に買うお洋服は冬ということもありますが大抵重~い感じです。

 

五月病には「お茶」で落ち着く。

これが私には一番効くお薬のようです。